Internship

インターンシップ

■上海インターンシップ 2013.8.4- 2013.8.11

■参加者

HIGOプログラム(学生10名、教職員8名)
社会文化科学研究科(学生6名、教職員2名)

■目 的

社会をより深く理解すると同時に、アジア地域のニーズや課題を自ら発見・解決するための素養を養い、世界で通用する国際感覚を身につける。

■内 容

日程
8月4日(日):移動日(熊大→福岡空港→上海浦東空港)
8日5目(月):上海交通大学医学院訪問・院生研究交流会
        龍華街道健康促進ボランティアリーダー育成プログラム10周年記念事業への参加
8月6日(火):浦東新区人民政府訪問/彭浦新村コミュニティ高齢者介護施設訪問
8月7日(水):上海市環境監測センター訪問/上海交通大学国際及び公共事務学の院生と意見交換会/熊本上海事務所にて日中青年実業家との交流会
8月8日(木):上海中医薬大学訪問・院生研究交流会/上海市第六人民病院視察
8月9日(金):ワールドフィナンシャルセンター、上海都市歴史発展陳列館視察
        上海浦南病院への施設見学、同病院スタッフとの意見交換会
8月10日(土):蘇州工業団地・青山自動車緊固件への施設見学・熊大OBとの意見交換会/留園・虎丘視察
        8月11日(日):日本へ帰国

上海交通大学医学院、上海市第六人民病院(大学附属病院)への訪問
上海交通大学は江沢民の出身校としても有名な国家重点大学で、理工系を中心に大きな業績を残しています。
学生は、同大学医学院施設を見学した後、医学院大学院生らとの研究交流会を実施しました。
中国で医師国家試験を受験するためには、医学部(5年)卒業後、最低1年間は臨床医研修を受けなければなりません。
上海交通大学は学部生の数が300名であるのに対して、修士課程以上の大学院生900名が在籍しています。
同大学では学部教育で少数精鋭を育成し、大学院では、さらに国内外から優秀な学生を集めて競争させ、国際レベルの基礎研究と臨床医教育を行うことに力を入れています。

また今回、同大学附属病院の1つである、上海市第六人民病院(最先端医療を提供する第三級病院(*注1)指定)を視察し、医師・医学生らと意見交換を図ることができ、学生らには、中国医療の最前線で活躍する若手人材の向学心・競争意識の高さが強く印象に残ったようです。

注1:中国の病院はいくつかのレベルに分類されており、三級が最もレベルが高い。

浦東新区を視察
浦東新区は黄浦江と長江河口に挟まれた地域で、開発以前は原野や田畑が広がっていた土地でしたが、近年急速に開発が進み、現在は多くの高層ビルが立ち並び、上海経済発展の象徴的な地区となっています。
学生らは現地の地区人民政府を訪問し、行政担当者と現地の企業誘致や開発戦略についてディスカッションを行いました。
共産党の一党独裁体制が続く中国国内においても、浦東新区は中国最先端の開発拠点として、他の直轄市よりも大きな自治権を与えられています。
学生たちは、中国国内において、地域の特性やニーズに対応した開発戦略、権限の委譲や地方分権化が進みつつあることを学ぶ機会を得ることができました。

上海中医薬大学への訪問
上海中医薬大学の中医学博物館は世界最大級の漢方医薬の資料館となっており、日本では見ることのできないような漢方素材が数多く展示されています。
博物館視察後は、同大学の研究者・大学院生との研究交流会を行いました。
研究交流会では、近年、WHOによって漢方が国際標準化されたことで、中医薬の妥当性が世界的に認められつつあるとの報告を受け、西洋薬では効果のない疾患に対する漢方薬の有効性に関する議論を行い、西洋医学と同じエビデンスに当てはめることのできない中医薬の可能性を感じる機会となりました。

インターンシップを終えて
上海インターンシップを通じて、学生らは中国の医療現場や研究の最前線を知り、貴重な経験を得ることができました。とくに、厳しい競争環境の中で学び、自身や国の将来像について熱く語る上海学生らの強い意思や向学心に感銘を受けた学生が多かったようです。今回得られた中国・上海のネットワークをはじめとして、今後もHIGOプログラムにおいて様々な企画を行う機会があると思いますが、その際にも今回の経験は役立つことが期待されます。

今回の上海プログラム全体をコーディネートしてくださった熊本大学大学院社会文化科学研究科 葉陵陵教授、訪問に当たり多くのご支援を賜りました熊本上海事務所、上海交通大学、復旦大学、上海中医薬大学の先生方、上海市内の各医療機関、行政機関、企業、熊大OBの皆様には、この場を借りて深く感謝の意を表します。






■参加した学生の声

「日本の医学は世界でもトップクラスであり、今でもそれを維持していると考えているが、中国経済が発展して行く中で人々の上昇志向は激化しており、医学の分野においても研究環境は日本やアメリカに勝るとも劣らない状況下で行われていた。この競争はより一層激化して行くと考えられるので、日本も安住していられないと痛感した」

「最近、日本でも中国の反日運動が報道されていたため、出発前は不安な点も多かったが、実際に上海の方々と話をすると、日本の文化に興味を持つ方も多かった。自身の中で中国に対するイメージと実際のギャップは大きかったです。実際に足を運び、自分の目で見て感じること、与えられた情報(報道)を批判的に捉えることの重要性を感じました。」

「Despite the large population in China, there has been an improvement in the health service and care for the elderly over the years. Also, with scientific improvements, traditional Chinese medicines may become one of the major markets for China in the next couple of years.」

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