Seminar & Symposium/Admissions

セミナー・シンポジウム及び入試情報

2016-01-21

行政セミナー

 

講演者: 佐藤 正典 (鹿児島大学大学院理工学研究科 地球環境科学専攻 教授)
演題: 生物学の視点から海辺の環境を見つめ直す

 

日時: 1月21日(木)15:00-16:30
場所: 発生医学研究所1Fカンファレンス室

 

講演概要:

海辺とは、海と陸の境目の、潮汐に応じて定期的に干上がるような場所である。湾の奥部などでは、海辺に砂や泥が堆積して、遠浅の干潟ができる。

海辺の生態系は、陸からの豊富な栄養分と空からの十分な太陽光エネルギーを受け取ることができるので、高い生産力を維持し、陸と海をめぐる物質循環の要(かなめ)としての重要な役割を果たしている。

しかし、陸に住む私たち人間の社会は、海辺の生態学的な価値をよく認識できないまま「沿岸開発」や「防災」という名目でそこを破壊し続けている。有明海の諫早湾干拓事業などの例を紹介しながら、日本の海辺の現状を見つめ直し、生物学を通した長期的な視点から、問題解決のための糸口を探りたい。

 

2016Jan21_j

PDF: 2016Jan21

 

担当: 小椋教授

Copyright © Kumamoto University All Rights Reserved.