講演者: 小野澤 由子 (厚生労働省 東京検疫所 食品監視課)
【講師の紹介】
厚生労働省の食品衛生監視員は、国民の「食の安全性」を守るために、輸入食品が適法で あるか審査や検査を行っている。
講師は、1. 輸入食品の審 査、検査、2. 輸入者の行政指導、3. HACCPシステムに基づく事業者の査察、指導、4.事業者や消費者とのリスクコミュニケーションの業務等を経験。
今回のセミナーでは、以下についてお話頂く。
1.「食の安全性」を確保するための行政の取り組み
2.コミュニケーションの重要性と女性のキャリアプラン経験談等
参考
厚生労働省輸入食品業務
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/yunyu_kanshi/index.html
東京検疫所
http://www.forth.go.jp/keneki/tokyo/
日時: 11月15日(金)13:15- 14:45
会場: 発生研1階カンファレンス室
演題: 輸入食品の安全性の確保について
講演要旨:
生食用食肉や漬物による食中毒の発生、表示偽装など、多くの消費者にとって「食の安全性の確保」は重要な関心ごとの一つです。
そのなかにおいても、カロリーベースで約6割 を輸入食品に頼る我が国にとって、輸入食品のない食生活はなりたたなくなっています。
厚生労働省の食品衛生監視員は、国民の「食の安全性」を確保するために、主に、食品衛生法に基づき輸入食品が適法な食品であるか審査や検査を行っ ています。今回の講演では、輸入食品の監視の仕組み、違反時の対応、地方自治体及び輸出国 との連携など最近の動向を紹介します。
また、その他の重要な業務である、国際的に求められる食品衛生管理手法であるHACCPを用いた製造施設の承認・指導業務、消費者及び事業者との リスクコミュニケーションなど、「食の安全性」を確保するための行政の取組みを紹介します。これらの業務を進めていくうえで、公務員 として最も必要とされるのはコミュニケーショ ンであることはいうまでもありません。
最後に、学生にとってキャリアプランの関心事である、「仕事と家庭」とのバランスにつ いて、自身の体験談を紹介します。皆さまの参考になれば幸い です。
担当: 梅田特任助教