行政セミナー

 

講演者：　小野　友道  （熊本大学顧問・名誉教授）

演題：　いれずみ（Tattoo）への眼差し

 

日時：　10月21日（金）13：15～14：45
場所：　医学教育図書棟3F第2講義室

 

講演概要：

かっての日本では、いれずみは専らヤクザのイメージと重なり、それは秘匿のいれずみとして存在した。今もそれは変わらないが、昨今、プロスポーツ選手、特にNBAの選手の上腕やサッカー選手が試合終了後ユニフォームを脱いだその身体に躍るいれずみは、多くの若者を魅了している。来日する外国人の多くもいれずみを隠すことはない。そのような中、ファッションとしてのいれずみが日本の若者に流行している。　一方で、2013年、ニュージーランドの先住民族マオリの女性がMocoと呼ばれる民族の象徴的ないれずみが有ることで、入浴施設での入浴を拒否された。これを機に観光庁もいれずみと入浴問題を気にし始めた。今いれずみに対する関心が高まっている。

オリンピックを4年後に控えた日本が、「おもてなし」の中で、いれずみを如何に捉えてゆくのかを皆さんと一緒に考えてみたい。

 

 

※　企業・行政セミナー は、熊本大学所属者を対象としています。