リーディングプログラムフォーラム2013」にてHIGO生チームが優秀賞受賞
2014年1月10日、11日、博士課程教育リーディングプログラムに採択された大学が一堂に会し、Leading Forum 2013(大阪大学主催)が大阪にて開催されました。
本フォーラムでは、学生フォーラムとして、ネクストビジョナリー「イノベーションで魅せろ」が開催されました。
このネクストビジョナリーは、難しい社会の課題(「未知のデバイス」、「社会的格差・対立」等)に対する、優れたビジョンと解決策を考え提案し、それをアイデアコンペのようにお互いが戦わせ、大学院リーディングプログラムで培った真の実力が社会にどこまで響くものかを試す場です。
またその提案は、協力企業がレビューアーとして評価し、最優秀賞を決定します。
大会では、4つのテーマに全国のリーディング大学院から48チームが参加しました。
熊本大学HIGOプログラムチームは、「Japan and/ or Global, Now and Future」部門で、「iHALAL: Towards Globalizing Japan from Kumamoto」を提案し、一次審査、二次審査を勝ち抜き、テーマ別では見事1位に輝きました。さらに、各テーマの1位が総合プレゼンテーションを行う最終審査では、惜しくも最優秀賞を逃したものの、優秀賞を受賞しました。
HIGO Programの学生チームが提案した “iHALAL”は、イスラム教徒(ムスリム)の食事のルールであるハラルに着目し、来る2020年の東京オリンピック、またさらなるグローバル競争に備え、ムスリムの方々が日本に滞在する際、食生活や宗教上の縛りのために、日本での生活に不自由しないためのプラットフォームを提供するというものです。
例えば、iHALALはスマートフォンアプリを使って、ハラルに配慮した食材を提供する食料品店、レストラン、宿泊施設、ムスリムにとって重要な礼拝施設を検索、地図でマッピングすることができるツールとして機能します。
また、食肉産業や農業が盛んな九州・熊本が先進モデルとしてiHALALを発信し、全国に普及させるとともに、ビジネス展開だけではなく、日本人にとっては、まだ馴染みの薄いイスラム圏の文化に対する理解や関心を高めるツールとしての利用も期待できるという提案が行われました。
レビューアーからは、年々増加している我が国におけるムスリムと、日本のさらなるグローバル化のため、乗り越えなければならないハラルに対する現状認識と提案のリアリティが高いという評価を得ることができました。
チーム名:HIGO Program
チームメンバー:呉花楠(日本)、平田宗一郎(日本)、Wu Meikui(中国)、Alim Nathan Ray(フィリピン)
提案名:「iHALAL: Towards Globalizing Japan from Kumamoto」
※呉花は第3回熊本知識者会議の学生プレゼンターも務めた
【参照ウェブサイト】
博士課程リーディングフォーラム2013「ネクストビジョナリー」概要
http://leadingprogram-forum2013.jp/visionary/
「ネクストビジョナリー」受賞一覧(大阪大学)
http://www.osaka-u.ac.jp/lpf2013/award/
博士課程リーディングフォーラム2013
http://leadingprogram-forum2013.jp/