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HIGOプログラム生がジュネーヴで開かれた「水銀に関する水俣条約」第3回締約国会議(COP3)で、ポスタープレゼンテーションを行いました!

2019-11-25

HIGOプログラムに所属する薬学教育部博士後期課程の加世田将大さんが、2019年11月にスイス・ジュネーヴで開かれた「水銀に関する水俣条約」第3回締約国会議(COP3)に参加し、日本政府のブースで、色々な国の参加者に水銀に関するリスクコミュニケーションのポスタープレゼンテーションを行いました。

加世田さんは、8月にHIGOの水俣インターンシップに参加し、水俣病の歴史や対策、水俣における環境政策や環境教育などを学んできました。インターンシップ後も他の参加学生とともに、環境省職員などの指導を受けながら、身の回りにある水銀に関する正しい理解を広めるリスクコミュニケーションのための文書を作成してきました。元々、成果文書だけをCOP3に提出する予定でしたが、文書の内容を国際会議の場で直接訴えたいという気持ちが強く、自ら文書の内容をポスターにまとめ、11月25日からの4日間、COP3の会場で関心を持つ参加者に内容を説明し、意見を交換しました。

ポスターを見に訪れた人からは、このようなリスクコミュニケーションの重要性を指摘する声や、学生が発表のためにCOP3を訪れていることに驚く声があったと言います。加世田さんは、COP3の会場のあちこちで活発な議論や合意形成が行われている様子に驚き、「水俣の名前を冠した条約で、あれだけ多様な国の人たちが問題を解決しようと動いていることはすごい」と感じたそうです。水俣インターンシップでお話を伺った水俣病患者さんとも会場で再会しました。「普段、研究では出会えない人たちと出会えたことは自分にとって大きかった。研究者としても環境への配慮を考える素晴らしい機会となった」と述べていました。

 

COP3会場の様子 日本政府ブースの様子
加世田さんによるポスタープレゼンテーションの様子 HIGO生によるメッセージビデオの放映

 

※今年度の水俣インターンシップについて、詳しくはコチラ