行政セミナー
講演者: 曽篠 恭裕(熊本赤十字病院 国際医療救援部救援課長 )
演題: 国際医療救援を通じた革新的技術の創出
日時: 2020年 11月19日(木)15:00-16:30
場所: 医学教育図書棟3F第1講義室
講演概要:
熊本赤十字病院は日本赤十字社初の国際医療救援拠点病院として、国内外での医療救援、救援技術の開発に取り組んでいる。海外の災害被災地で迅速に救援サービスを提供するためには、被災者や救援要員の移動(人流)と、救援資機材の輸送(物流)の円滑化が重要である。このため、熊本赤十字病院は「人々の生命と尊厳を守るロジスティクス」の研究、特に、被災者の「自助」を支援する技術の研究に取り組んできた。その成果物としては、災害による人的犠牲の発生の予防を目的とした、被災者に生命を守る行動を喚起するアプリや、災害時にホテル等の快適な避難空間を提供する高度なMaaS(Mobility as a Service)がある。また、物流分野では、電子タグを用いた救援物資の管理技術に加え、ドローンを用いた遠隔医療・薬品搬送サービス「Amburance Drone構想」や、移動式水洗トイレ等のモバイルインフラを用いた避難所の生活環境改善サービス「Smart Design Shelter構想」を提案し、国内外の研究機関や民間企業等と、社会実装に向けた実証を進めている。本セミナーでは、熊本赤十字病院による海外での災害対応と、その改善に向けた技術開発が、日本国内の社会問題の解決に向けた新たなソリューションの提案につながっている事例を紹介する。
■ 新型コロナウイルス感染症拡大防止の対策を十分行い実施いたします■
・風邪症状(発熱、咳やのどの痛み等)がある方は、参加をお控え下さい。
・マスクの着用をお願いいたします。
・定員100名【定員を超えた場合は後日e-learningにて受講をお願いいたします。e-learningの受講希望される方は下記までご連絡下さい】
問い合わせ先メールアドレス:
gra-gene[atmark]jimu.kumamoto-u.ac.jp ([atmark]→@)
PDF: 201119gs2