Internship

インターンシップ

■NUS(シンガポール国立大学) 2014.7.14- 2014.7.25

■参加者

HIGOプログラム(留学生2名)

■目 的

シンガポール国立大学NUS Enterprise主催の2週間のサマープログラムへの参加を通じて、アジアにおけるビジネスのハブ的役割を果たす都市国家であるのシンガポールの政治・経済、ビジネスやアントレプレナーシップについて学び、アジアでのビジネス・起業に関する素養を身につける。

■内 容

活動概要
シンガポール国立大学(NUS)は東南アジアを代表する総合大学で、世界大学ランキングにおいても高い評価を得ています(Times Higher Education 2014では世界ランク26位、アジアでは東京大学に次いで第2位)。  今回のプログラムは、アジアを中心に17ヶ国から60名以上の学生が参加し、講義、グループ討論、企業や政府機関の視察、プレゼンテーションを通じて、アジア経済において重要な役割を果たしているシンガポールの政治経済、経済開発戦略やビジネス、起業に関して学びました。シンガポールは多民族からなる小さな都市国家ですが、政府がアジアを中心としてグローバルの有望ベンチャーをリストアップし、様々な条件整備を行うことで起業家の誘致を図っています。狭い国土でありながら、IT・金融・教育・医療/バイオなど高付加価値の産業分野に関しても積極的な支援を行っています。  ホストを務めたNUS Enterpriseも2002年に設立され、これまで多くのスタートアップ起業家を輩出しています。参加学生らはNUS Enterpriseや政府による若手起業家育成に向けた環境整備について見聞を広げ、グローバルなレベルで競争力あるビジネスに挑戦したいというマインドを持った若者を支援する政府や大学の取り組み、そしてビジネスを成功に導くために必要なビジネスデザイン、マーケティングに関するスキルについて学ぶことができました。

1. シンガポールの人口問題と公共政策
NUSにおいて、同大学のInstitute of Policy Studies上席研究員であるDr. Gillian Koh氏のレクチャーから、シンガポールの人口問題や、それに対する政府の政策に関して学びました。  シンガポールも日本と同じように「人口問題」に直面しています。政府トップの強力なリーダーシップのもと、現在では一人当たりの名目GDPも日本を抜いてアジアトップとなったシンガポールですが、解決が難しい問題として急激な少子化・低出生率があります。その大きな要因として女性の晩婚化があるとされています。日本と比較した場合、シンガポールでは女性がキャリアアップしやすい環境であり、男女平等や実力主義が徹底しているため重要な仕事を任され、その分、結婚や出産の優先順位が下がっていることがあります。もう一つの原因に教育事情があります。エリート教育熱の高いシンガポールでは、幼少期よりエリート養成の競争・超学歴社会であるため、子供の教育に対する投資が高く、将来の就職や収入に学歴が直結しているため、かつてのように子供をたくさん産み育てていける環境にはないそうです。  こうした人口問題への対応として、政府は国民の約80%が生活するHDBという公営住宅を提供していますが、この住宅供給にあたって政府が結婚を促進するインセンティブが準備されています。具体的には、婚約者や配偶者の居住申請に対しては新築のHDB居住を優先するといった仕組みがあるそうです。学生たちは、こうした政策課題に対応するシンガポール政府の取り組みについても学ぶことができました。

2.ビジネス、アントレプレナーシップ
シンガポールの特徴は、多文化性にあり、国民は中華系(76.8%)、マレー系(13.9%)、インド系(7.9%)など複数の民族で構成され、宗教、言語、食文化など、様々な面で独自の融合を生み出しています。こうした文化の融合が、異文化間での経済・ビジネス活動を促進させています。NUSプログラムを通じて、学生らはシンガポールのビジネス環境に関して、NUSでのベンチャー起業家による講義や企業訪問、そしてビジネスプランデザインやダイアローグ・イン・ザ・ダーク(日常生活の様々な活動を暗闇の中など視覚的情報を制限して行う形式のワークショップ)などのグループワークを通じて、ビジネス環境で求められる発想力やチームビルディングに関して学ぶことができました。  シンガポールのビジネス環境の特徴は、力強い貿易と国際投資にあります。シンガポールの経済状況は “港” を見ればわかるといわれるように、貿易とそれに対する投資が両輪となって、多くのビジネスと起業環境が提供されています。現在、シンガポール国内には7,000を超えるグローバル企業のオフィスが集まり、世界中から集まったビジネマンがそれぞれの専門性や競争優位を強化して、グローバルビジネスに進出する環境が構築されています。  またシンガポールのビジネス環境の特徴の一つに、政府や大学等による積極的な起業環境支援を上げることができます。学生らはNUSのインキュベーションセンターを訪問し、大学発の起業ベンチャー支援に関する取り組みを学びました。NUSでは教授や研究者、学生、卒業生による起業活動を支援しています。特徴的なのは、NUSでは大学教職員と学生ともに勤務時間内の起業活動が認められており、奨励されている点です。学生らも同様に、日頃の研究以外にも起業に向けたスタートアップやコンサルティング活動が認められ、スタートアップビジネスによって収益を得ることも認められています(ただし収益の数%を大学に納付する義務があります)。 NUSでは産業界からメンターを招聘し、具体的な起業に関するアドバイス・指導を受けられる体制を整えています。シンガポールでは年間約1万件のビジネスプランのうち1,000件程度が具体化され、そのうち6件だけが多額の出資を獲得することができ、最終的に生き残ることができるのは1%に満たない状況だそうです。もちろん、このように起業して成功するのは非常に困難な道のりですが、参加したHIGO学生はNUSが実践している若手研究者・学生の手厚い起業支援について学ぶことができました。  学生らにはセンターの教授が強調された「成功の鍵は行動を起こし、マーケットに出ていくこと」、「起業家というのは単に収益につながるビジネスを創造するだけではなく、“新しい価値”を創造する人々のこと」というメッセージが印象に残ったようです。  世界経済を牽引する地域としてアジアの存在感が高まっています。そのような中で、シンガポールには既に多様な人種・文化・宗教に対応できる環境を持ち、国際色豊かな人材が集まっていることから、新興地域におけるビジネスリーダーが次々と登場しています。シンガポール政府の誘致策により、ビジネススクールや企業の研修所などが集 積し、優秀な人材が集まってきています。また、今回プログラムを主催したNUS Enterpriseをはじめ、このような人的資源開発において、国内の学校教育や職業訓練の充実・強化による人材育成だけでなく、海外からの優秀な人材の獲得が大きく貢献しています。  国際色豊かで優秀な人材の集積と多くのグローバル企業が拠点を置いていることで、シンガポールにはさらに多くの人材や起業が集まってきています。今回参加したHIGO学生たちは、まさにシンガポールのグローバルな人材の誘致戦略と起業支援などの現場を臨地体験することができ、アジアで活躍できるリーダーになることへの思いが一層強くなったようです。








■参加した学生の声

・The program in the National University of Singapore opened my mind to a whole of possibilities that can be synergized with my field. It reminded me of last year’s Nobel Prize winners in Chemistry who are computational/ theoretical chemists. The most striking about their work is that they made something of NEW VALUE in the scientific field which helps scientists and students all throughout the world. This event unleashed the dreamer in me: one who dreams to contribute something for the betterment of humanity, and one who wakes up to achieve them.

・Asia has a great potential in business startups. To grow and pursue innovation is the 1st priority. Asian market is not always going on first innovation and gap in the market can be a better breakthrough. For a start up, business plan with a detailed and effective executive summary stating at least one different idea while utilize the resources properly and making a tight financial plan usually leads to success. Simultaneously after startup creating milestones, measuring and reevaluating yourself are the essential aspects. We should be realistic and ready to change.

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