Internship

インターンシップ

■株式会社 新日本科学 2014.9.8- 2014.9.12

■参加者

8名(学生6名、特任准教授1名、特任助教1名)

■目 的

前臨床試験などを行う医薬品開発の受託研究機関での現場体験を通して、企業理念、企業コンプライアンス、経営、企画、運営、経理、社会貢献、地域貢献などに関する生きた情報に触れ、グローカルな視点での実践的能力の向上を図るとともに、いろいろな環境の変化に適応する術について学ぶ。

■内 容

1日目
まず、新日本科学の概要説明、さらには企業哲学や理念について、しっかりと学びました。その後、社会人と学生の違いについて講義を受けました。更に、具体的な新薬の開発過程と審査に関する講義や、新日本科学の安全性研究所において実施されている業務の内容について具体的な説明を受けました。その後、主要な施設の見学を行いました。

会社を支えるのは、その会社独自の「理念」であり、それが様々な部門に浸透し共有できている会社は非常にいい会社であることを学びました。その一方で、新薬の開発やそれに関連する業務がどれだけ厳重に管理された状態で実施されているのかを目の当たりにし、会社で業務として行っている実験研究と私たちが普段大学で行っている実験研究との大きな違いを感じました。

2日目
会社を知る一例として、法令順守(コンプライアンス)と事業経営戦略についての講義を受けました。さらに、会社にとって如何に人材が大切か、どういう人材が求められているのか、人材像とその育成について講義を受けました。さらに、実験施設の見学や動物愛護と福祉」の考え方,法的基準,動物実験代替法について講義を受けました。

3日目
新薬の承認審査に必要な安全性試験の信頼性保証であるGLP(Good Laboratory Practice)省令とSOP (Standard Operation Procedure)について、また具体的な安全性試験の概要とガイドラインや実際の方法について講義や研修を受けました。さらに最近の技術として、バイオ医薬品について講義を受けました。
GLPの概念とそれを実施するためのSOPが所内の如何なるところにも設定してあることに驚きを覚えました。更に不測の事態にもキチンと対応できる体制が取られており、GLP施設として如何に適切に管理運営されているのか改めて認識することができました。また、最近のバイオ医薬品とそれに関わる安全性の問題について知ることができました。

4日目
新日本科学安全性研究所の各部門について紹介して頂き、それらを通じて実際の様々な業務についてより深く知ることができました。また、研究所内を見学することで、実際の業務を垣間見ることができました。さらに、新日本科学にて実施されている社会貢献や地域貢献について講義を受けました。

5日目
安全性試験を行う上で必要な【座学】「動物愛護や福祉」の観点や動物実験の3Rについて講義を受けました。また、動物と人での安全性に対する違いや、未来の安全性試験に関する取組みについて講義を受けました。さらに、その後は研究所内の施設を見学しました。

インターンシップを終えて
これまでに、何かの機会で会社の一部分を垣間見ることはあったとしても、ここまで「会社」の隅々を学ぶ機会はありませんでした。会社の理念や使命が、経営や運営方針においてのみならず、各部門にて働いている方それぞれに浸透していること、そしてそれらが実際にどのように業務に活かされているのか、現場にて学び経験することができました、これは、「会社」を知るうえで常にいい経験でした。また、新薬の申請審査がいかに厳重に行われているかについて、大学の講義等で走ることのできない体験でした。これらの気づきや学びや経験は、必ずや参加者の将来の糧となると思います。

■参加した学生の声

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