Internship

インターンシップ

■天草インターンシップ 2015.7.22, 7.30, 8.22- 8.23

■参加者

HIGOプログラム(学生23名、教員9名)熊本大学薬学部(学生4名)、上天草市内の医療機関および介護関係事業所 (診療所、歯科診療所、居宅介護支援事業所、居宅介護サービス事業所、介護保険関係施設等)、上天草市社会福祉協議会、上天草市老人会、上天草市区長連合会、天草郡市医師会、天草郡市歯科医師会、天草郡市薬剤師会、上天草総合病院、上天草市役所

■目 的

天草地域での行政インターンシップは、住民・医療従事者・行政関係者の視点から過疎地の医療の現状を学び、地域医療の課題を解決できる力を養うことを目的に、3年間継続して実施している。平成25・26年度は、医療関係者の人材確保の課題に取り組むだけでなく、住民に焦点をあて、「住民自ら健康を維持できるまちづくり」という観点から、地域医療の問題を解決することが提案された。そこで、平成27年度は、上天草市民の特定健康診査(特定健診)受診率の向上を目指して、特定健診における問題点を把握し、多職種連携により解決策を模索する。

■内 容


平成27年度は3年連続で参加しているプログラム生が提案した企画を本インターンシップに取り入れ実施。プログラム運営委員・特任教員・プログラム生・行政職員・医療従事者からなる実行委員会を組織し、実施に向け、5月より上天草市及びスカイプでの会議を行った。

1日目
特定健診会場にて、受診者を対象に、受診した理由、特定健診の理解度などについてのアンケート調査を実施。また、上天草市の小児科医院を訪問し、高齢者だけでなく、小児医療についても課題があることを学んだ。

2日目
上天草市の病院・診療所、調剤薬局、特別養護老人ホームを見学。地域医療の現状を学び、さらに、天草地域特有の医療問題についての理解を深めた。

3日目
上天草市のスーパーや娯楽施設にて、全地域住民を対象に特定健診に関するアンケート調査を実施。特定健診受診率の低い40~50代の住民の方の回答率は低く、アンケート調査の実施方法について課題が残る結果となった。 その後、上天草市保健課の尾﨑忠男課長による、上天草市の医療の現状や特定健診の実施に関する講義を聴講。1時間に渡ってプログラム生との活発な質疑応答が行われた。

4日目
上天草市で地域医療に携わる行政職員、介護士、看護師、薬剤師を講師として招聘。それぞれの職種から考える天草地域における医療の問題点と地域包括ケアシステム構築への取り組みについての講演を聴講。 次に、学生シンポジウムを開催。学生シンポジウムからは、行政・医療関係者も参加。日本・中国・ミャンマー・バングラデシュ・ネパール・エジプトの学生が自国の医療保険制度を発表。アジア・アフリカ各国の医療制度の違いや、各国が抱える医療問題について学んだ。また、「特定健康診査受診率の向上」に関して住民・行政関係者・医療関係者に実施したアンケート調査の解析結果を発表。フリーディスカッションでは、アンケート調査結果についてだけでなく、アジア各国の医療制度について留学生にも積極的な質問があった。 最後に、堀江隆臣市長が「上天草における地方創生」をテーマに、上天草市が抱える人口減少などの問題から、養殖事業の活性化、ダイビングなどのマリンスポーツを取り入れた観光リゾート開発などについて基調講演を行った。講演後に開催された意見交換会では、多くのプログラム生が、市長と直接話をする貴重な機会を得た。

5日目
アンケート調査結果を基に、以下の3つのテーマに分かれて、プログラム生・薬学部生・教員・行政関係者・医療関係者から成る小グループでディスカッションを実施。テーマ①:特定健診受診率向上に向けた解決策の提案、テーマ②:特定健診・特定保健指導がもたらす効果の検証、テーマ③:若手医療従事者の確保に向けた方策提案。 その後、討論した内容の発表・意見交換を行った。テーマ①では、個人の意識改革の促進やインセンティブの付与などの意見が出た。また、若い世代の意識改革として、就学児健診時に父母を対象に簡易の血液検査を実施する「あいのり健診」というユニークな提案もなされた。テーマ②では、アンケートによる検証、健診結果・医療費データを用いた長期の検証が必要であるとの意見が出た。テーマ③では、若者が住みやすい街づくりの推進、情報発信方法の改善などの意見が出た。また、留学生からは医療従事者の雇用対策として、外国人を雇うというアイディアもあった。

インターンシップを終えて
日本の地域医療の問題に加えて、アジア・アフリカ各国の抱える医療問題を知ることができた。天草地域でのインターンシップは3回目となり、前年度よりもテーマを絞り込むことができた。来年度も継続して実施し、若い世代を対象に上天草地域住民の健康増進に向けた取組みを実現させたい。




■参加した学生の声

これまで、日本が高齢化などの問題に直面していることは知っていたが、どこか他人事であった。このインターンシップを通じて本当の意味で「日本の社会問題」を知り、将来私たちが解決すべき問題として認識できるようになった。

医療、行政、人口減少等、天草のあらゆる問題の解決を目指した話し合いを行ったが、問題を一掃できるようなアイディアには金銭面、時間、労働力などの制約があり、実現は難しいと感じた。しかし、総合討論の場で、多職種の先生方からの熱い言葉を受け取り、必要なのは「討論の場」だけでなく「行動を続けること」であると知った。

I had a good experience in communication with local people in Amakusa. And I worked smoothly in team despite the different backgrounds of study. Besides, we got lots of benefits from this internship in terms of knowledge and also of improvement of our communication skills.

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