Internship

インターンシップ

■天草インターンシップ 2016.10.16-10.19, 11.23

■参加者

HIGOプログラム(学生17名、教員5名)、上天草市内の医療機関および介護関係事業所 (診療所、居宅介護支援事業所、居宅介護サービス事業所、介護保険関係施設等)、上天草市社会福祉協議会、上天草市老人会、上天草市区長連合会、天草郡市医師会、天草郡市歯科医師会、天草郡市薬剤師会、上天草総合病院、上天草市役所

■目 的

平成27年度のインターンシップでは、“住民自ら健康を維持できるまちづくり”に重点を置き、特定健康診査(特定健診)受診率の向上を課題に、特定健診における問題点の把握、さらに解決策について取り組んだ。その中で、若い世代の健康意識が低いことが問題点に挙げられたことから、平成28年度のインターンシップでは、若い世代を対象に上天草地域住民の健康増進に向けた解決策を提案する。また、平成25・26年度のインターンシップで抽出された「医療従事者の確保」の課題の解決についても取り組む。

■内 容

1日目
今年度のインターンシップは、3年間のインターンシップを通して抽出されてきた課題に対する解決策をより具体化するために、様々な取り組みを企画した。インターンシップの企画・準備は、実施の7か月前から上天草市において、行政職員や医療従事者との会議を綿密に行い、遂行した。

2日目(午前)
地域産業の発展は若者の流出抑制や移住促進につながり、将来的には医療従事者の雇用拡大につながることが期待される。そこで、上天草市の主要産業である観光業に着目し、留学生と大学院生から見た上天草市の魅力を動画にまとめ、今後の地域産業の発展につながるアイディアの提案を目指した。作成した動画は、今後、上天草市職員や住民に視聴してもらい、意見を伺う予定である。

2日目(午後)
地域産業の発展は若者の流出抑制や移住促進につながり、将来的には医療従事者の雇用拡大につながることが期待される。そこで、上天草市の主要産業である観光業に着目し、留学生と大学院生から見た上天草市の魅力を動画にまとめ、今後の地域産業の発展につながるアイディアの提案を目指した。作成した動画は、今後、上天草市職員や住民に視聴してもらい、意見を伺う予定である。

3日目(午前)
上天草市松島庁舎にて、3名の講師を招聘し、下記の講演を聴講した。講演:①上天草市総務課危機管理防災室防災管理専門員 松岡氏「熊本地震や6月の大雨による土砂災害への上天草市の対応について」②上天草市健康福祉部健康づくり推進課保健師 寺美有希「アフリカのガーナでの青年海外協力隊員の体験について」③社会福祉法人姫戸ひかり会 高齢者福祉施設ひかりの園施設長 深谷賢了「熊本地震における社会福祉士としての支援活動について」最後にプログラム生(穴井)が上天草市での長期インターンシップの最終報告を堀江市長の前で行った。

3日目(午後)・4日目
上天草市健康福祉部、病院・診療所、調剤薬局、特別養護老人ホームを見学した。地域福祉・医療の現状を学び、さらに、天草地域特有の医療問題についての理解を深めた。また、「医療従事者の確保」を目的に、施設訪問時に将来の医療の担い手となる小学生を対象とした行政職・医療職の職業紹介動画を作成した。

5日目
「上天草けーな健康フェア2016」に参加した。この健康フェアは、家族で身体や健康について学び、病院の機能を楽しく学ぶことを目的に開催されたイベントである。内視鏡に触れたり、お菓子の薬を調剤したり、看護師の制服を着て記念撮影できるブースが設置されている。また、生活習慣病をチェックできる検査やリハビリ体験ゾーン、手洗いや救急蘇生体験などの生活に関わる体験ゾーンもある。健康に関したクイズ大会やダンス大会、講演も同時開催された。薬剤師体験ブースの隣に特別に熊大ブースも設けていただいた。プログラム生は薬剤師体験ブースの補助を行ったり、熊大ブースで施設訪問時に作成した行政職・医療職の職業紹介動画を視聴してもらったり、理系の学問に興味をもってもらうことを目的に生薬に関した簡単な実験をしてもらった。

インターンシップを終えて
天草地域でのインターンシップは4回目となり、前年度より具体的な課題解決に向けた取り組みを行うことができた。今年度の最終的な成果発表は2月の上天草総合病院での院内学会で行う予定である。来年度も継続して実施し、上天草地域住民の健康増進に向けた取組みを実現させたい。

■参加した学生の声

健康フェスタに参加して、上天草の行政、医療、福祉が1つにまとまっている姿をみることができ、参加者も多く大変盛り上がっていたことから、今後の上天草独特の地域活性化の有効な手段になる可能性が十分あると感じた。このイベントを足がかりとして、上天草の健康意識を向上させていきたい。

・上天草総合病院は地元に根付いた地元密着型の病院であり、働いている人達が地域住民との交流を大変大事にしていることを学んだ。

・普段の講義や研究室活動では先進医療を意識しているが、上天草でのインターンシップを通して地域医療の課題とはある種の解離があると気づくことができた。地域住民宅でのホームステイなどの経験から、各地域に沿った形で医療を提供することが重要だと感じた。

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