Internship

インターンシップ

■スウェーデン企業および大学での歯科研修 2017.11.15-11.22

■参加者

HIGOプログラム(学生1名)

■目 的

スウェーデンTePe社、カロリンスカ大学等で7日間の研修プログラムに参加し、先端的な取り組みを行うスウェーデンの予防歯科および口腔保険の現状を学び、医系技官として活躍するために必要な幅広い知識を習得することを目指す。

■内 容

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スウェーデンは予防歯科および教育に力を入れた結果、現在の医療費に削減した国家として有名である。スウェーデンの予防歯科社会形成の歴史を学び、また、インプラント発祥の地であり、最先端技術を有するインプラントセンターおよびカロリンスカ大学で実践と運用を学んだ。グループディスカッションでは、日本における歯科治療の現状と、医療費の削減、患者負担の削減のためになにを行うかを議論した。スウェーデンでは、予防歯科の重要性を国民全体が理解しているために、口腔ケアに関する製品が高く普及しており、製品も多くある。その中でスウェーデンのシェアの80%を占めるTePe社の製品開発について学び、また、世界最大級のデンタルショーSWEDENTALに参加して、最先端歯科装置の機能と可能性を学んだ。最先端技術の見学、講師による予防歯科の重要性のレクチャーおよび、グループディカッションによって、スウェーデン式の高い予防歯科技術を日本に適用する方法についてのヒントを多く得た。

インターンシップを終えて
北欧は予防歯科の先進国という憧れを持っていたが、参加前のデータの調査と、実際に北欧で予防歯科の現状を学習したことによって、現在の日本の予防歯科の現状と比較すると、期待していたほどの差がないと感じた。その反面、北欧で培ってきた予防歯科の経験に日本の技術を合わせることで、より良い歯科衛生治療を進めることができると考えた。日本では、健康診断の標準プログラムに歯科検診を含める対策が始まることもあり、予防歯科を行政、民間、そして患者側でも一体となって進めることが、齲歯発症を防ぎ、健康寿命の底上げにつながり、そして生涯医療費も削減ができるという三者の全体が利益を享受することにつながると考えて、今後の学習につなげる。

■参加した学生の声

研修を振り返って見て、期待に応えてくれた点と良い意味で裏切られた点がありました。当然、全てにおいて北欧の予防歯科が優れているわけでなく、その国にあった方法を先駆者の知恵を借りながら模索することが大事だということがわかりました。

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