Internship

インターンシップ

■熊本日日新聞社 2015.9.10- 2015.9.16

■参加者

HIGOプログラム(学生4名、教員1名)

■目 的

新聞社の現場体験を通じて新聞・マスコミ業界への理解を深め、多様な職種で共通するスキルや素養を学ぶ。「アジアの中の日本・九州・熊本」をメインテーマに「熊本のグローバル対応」と「水俣病と地球環境」を考えるというサブテーマで、グローカルな課題の解決に挑戦した。

■内 容

1日目
編集委員で熊本大学客員教授も務める井芹道一氏から、メディアについての講義を受け、様々な新聞の政治的な立場の違いなどを学んだ。また、新聞記事の書き方を学び、学術論文と新聞記事の執筆について、共通点や違いを実感できた。さらに、夕刊編集作業現場を見学し、掲載内容の優先順位づけや編集の具体的な方法について知ることができた。 そのほか、編集総務に同行し、熊本市役所にて市議会の傍聴を行い、質疑応答をもとに新聞記事の執筆を体験し、編集総務による添削指導を受けた。

2日目
水俣病と世界の水銀問題について、井芹氏の講義を受けた。また、熊本県庁を訪れ、くまモンの活用によりアジアからの観光客の獲得を目指す県の取組みを取材し、活発な議論ができた。取材終了後、記事を執筆し、井芹氏の添削指導を受けた。

3日目
熊本―九州―日本のグローバル化の課題について井芹氏による講義を受けた。熊本への観光客は年々増加傾向にあり、それに対応するために何が必要かを知ることができた。次に、「日本語が通じない外国人旅行者」という設定で市街を歩き、インタビューを行い、社内で取材の結果を発表した。

4日目
水俣市を訪問し、水俣病や世界の水銀問題、そして、エコタウンとしての水俣市の現状を取材。水俣病の加害企業であるJNC株式会社(元チッソ)では、社員から、水俣病発覚以降の取組みについて説明を受けた。また、国立水俣病総合研究センターでは水銀汚染防止における国際協力の現状について講義を受けた。活発な質疑応答や議論を通じて、水俣病というローカルの問題が世界規模の環境問題というグローバルな問題に発展している現状を実感した。さらに、毛髪中の水銀値の測定を体験した。最後に水俣エコタウンにて家電サイクル工場「アクトビー」における家電製品のリサイクル活動の現状を知ることができた。

5日目
井芹氏の講義を受け、アジア諸国における黄砂、光化学スモッグ、環境汚染物質(水銀、重金属など)の問題について学び、国境を超えた環境問題がますます重大な課題になっている現状を知った。留学生からネパールの環境問題、特にインドから受ける影響などについての意見も出て、活発な議論ができた。また、夕刊の印刷現場を見学し担当者の説明を受けた。さらに、天体観測や阿蘇山の噴火などに関する記事を担当している科学記者の講義を受けた。 最後に、3日目に取材した「熊本市の国際化」について、最終プレゼンテーションを行った。学生たちは、英語表記やWiFiエリア、阿蘇山への交通の充実などを提言したほか、地元の方の声をふまえ「アジア人観光客の誘致だけでなく、外国人に対するマナー指導が必要である」ことも指摘した。






■参加した学生の声

新聞記事作成で最も大切なのは、いかに分かりやすい文章を書くかということ。中学3年生にも伝わるような記事を書く体験ができたことは、今後、自分の研究成果を広く伝えることにもつながるため、非常に参考になった。

水俣をはじめとする世界の水銀汚染問題についての理解を深めたことで、水銀を体内で代謝する薬の創薬の可能性も含め研究のモチベーションの向上につながった。

今後、研究を究めるだけでなく、熊本をはじめとする九州の国際化、世界の水銀汚染などの環境問題についても正しい知識を学び、自分が何を提言できるかを追求し続けたいと強く感じた。

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