Internship
インターンシップ
■株式会社 新日本科学 2017.9.4- 2017.9.8
■参加者
HIGOプログラム(学生7名、教員2名)
■目 的
前臨床試験などを行う医薬品開発の受託研究機関での座学及び現場体験を通して、日本企業の理念、フィロソフィ、企業コンプライアンス、企画、経営、運営、経理、部門紹介と業務内容、社会貢献及び地域貢献、ニーズに関する生きた情報に触れることにより、企業として実際の状況を知り、ローカルな視点とグローカルな視点を合わせて、実践的能力をアップするとともに、様々な状況に適応、変化に対応する方法について学ぶ。
■内 容
1日目
①新日本科学の企業概要、理念、フィロソフィ、人材育成)、②新薬の開発過程と毒性実験、③安全性研究所の業務内容についての講義を受けた。さらに、ラボツアーで安全性研究所の主要な施設の現場見学をしながら、各部門紹介の説明も受けた。安全性評価を行う新薬とそれに関連する試験データを厳密に管理している現場を実際に見学し、医薬品開発の受託研究機関の高い技術力を実感した。
2日目
①新日本科学の事業、経営戦略、及び人材育成、②毒性実験成績の評価と問題点、また、③社会にかかわる法令遵守(コンプライアンス)についての講義を受けた。その後、実験施設を見学し、実際の投薬操作を体験した。
3日目
講義を通じて、①法的基準、②薬の安全性評価のために国が定めた実験実施に関する基準「Good Laboratory Practice」、③動物愛護と福祉の考え方、動物実験の3R(Replacement(代替)、Reduction(削減)、Refinement(改善))について、動物愛護や福祉の観点で動物実験実施について学び、考察した。その後、動物実験施設の見学を行い、デモ実験の見学と操作体験もできた。
4日目
①新日本科学学の地域貢献・社会貢献、②iPS /ES細胞を用いた再生医療研究、③安全性研究所における生殖発生、バイオ研究部等の中核部門紹介に関する講義を受けた。その後、実験施設を見学し、さらにPhDを目指す人材として、HIGOプログラム修了後の進路について考察し、フリーディスカッションを行った。
5日目
①安全性研究所の実験の中核部門紹介、②安全性実験におけるヒトと動物の種差について、さらに③社会人と学生の違いについての講義を受けた。その後、実験施設を見学し、最後に、5日間の研修で学びについてレポートを作成し、一人ずつ発表を行った。
インターンシップを終えて
座学・実習などを通じて、新薬開発に伴う安全性試験などに関する専門知識を習得。現場で働く方々と直に交流し、実際の作業現場を間近で見学することができた。大学の研究室とは全く違う雰囲気の企業の研究現場を経験し、参加学生らは、大きな刺激を受けた。さらに、将来、実社会で即戦力となるために、役に立つ知識や考え方などについて、改めて考える機会にもなった。また、本インターンシップは、これまで留学生の参加が主であったが、今年度は日本人と留学生がバランスよく参加したため、議論や食事などを通して、お互いの文化・宗教を理解し合うための有用な機会となった。
■参加した学生の声
The lectures on several topic regarding pre-clinical studies, drug development process, management organogram, rinen management of employees, healthy working environment gave a profound thought about working in a company. Career guidance was also discussed during this internship, which gave us a direction towards our career goals.
企業の研究のプロセスなどについて、具体的なイメージを持つことができた。ただ新たな発見のために研究するだけが企業の仕事ではなく、検査系・実験系を確立し、作業マニュアルを整備するような仕事もあることを知り、興味深かった。
海外では、博士号を持っていることが、取引相手に信頼や安心感を与えることを学び、博士号取得のメリットを知ることができた。