Internship
インターンシップ
■五島・上天草インターンシップ 2019.9.9- 9.14, 11.30, 2019.2
■参加者
HIGOプログラム生4名、薬学部生1名、教員1名
■目 的
日本全国の中でも人口減少、少子高齢化が進展しており、また有人国境離島地域に指定れている五島市において、五島市が実施しているまちづくり事業や医療・福祉の現状、課題について学ぶ。また、五島市で展開されている医療ネットワーク「調剤情報共有システム」の運営および今後の展開について学ぶ。
■内 容
概要
長崎県立大学にて、長崎県全体の離島の概要、および長崎県立大学の「しまなびプログラム」の取り組みについて学んだ。五島市役所にて長崎県五島市の概要、まちづくり事業、医療・福祉の現状について学んだ。さらに、長崎大学離島医療研究所(五島中央病院)、福江薬局にて、五島市で展開されている医療ネットワーク「調剤情報共有システム」について学んだ。また、五島市が誘致した企業の見学を行った。上天草市では、五島市での研修の報告を行った。インターンシップの企画・準備は、五島市および上天草市において、行政職員や医療従事者との行い、遂行した。
1日目
長崎県立大学にて、地域創造学部公共政策学科 石田 聖 講師に、長崎県離島の自治体構成や人口構成、主要産業等の概要について講義をしていただいた。また、長崎県立大学の離島における社会連携教育おプログラム「しまなびプログラム」の取り組みについて、実際に参加した学生さんに実習内容を話していただいた。最後に石田講師や長崎県立大学の学生さんと意見交換を行った。
2日目
五島市役所にて、午前中に五島市の概要(人口、主要産業、境界自治体の特徴など)や離島振興(観光政策、産官学連携事業、国際交流事業など)について講義をしていただいた。午後からは、五島市の企業誘致、雇用促進、地域おこし事業の詳細について伺った。また、五島市の医療の現状、地域包括ケアの取組、五島市が展開している「調剤情報共有システム」についてお話ししていただいた。五島観光歴史資料館では、五島の観光振興と郷土の歴史、文化遺産などについて学んだ。
3日目
五島市が雇用機会拡充支援等を行っている株式会社浜口水産を訪問し、五島市の二次産業の一つを学んだ。また、富江町にて、若い移住者が古民家を改装して開いている私設図書館やカフェを実際に訪問し、五島市に移住してきた経緯などを伺った。また、移住者からみた五島市の移住者支援や空き家活用促進事業等の取組に対する課題について意見を伺った。
4日目
五島中央病院にて、院長の村瀬邦彦先生に五島市の医療体制および地域特性についてお話ししていただいた。長崎大学離島医療研究所の野中文陽先生に、離島医療研究所の教育体制や診療応援、および研究活動として調剤情報共有システムの臨床・研究への活用についてお話ししていただいた。また、長崎県で展開されている医療ネットワークシステム「あじさいネット」、および五島市で展開されている医療ネットワークシステム「調剤情報共有システム」の運用・活用についてお話ししていただいた。福江薬局にて、調剤情報共有システムの構築に携わった五島市薬剤師会長の菅原先生にシステムを立ち上げることになった経緯や、保険薬局での活用方法、今後の展開について伺った。
5日目
JAごとうや五島うどんの製麺工場、五島ワインの製造工場を訪問し、五島市の特産品について調査した。また、五島市役所でご紹介いただいた富江町田尾地区で展開されている「田尾フラット」の取り組みの一つの旧小学校校舎を利用したグランピング施設や、古民家をリノベーションしたパン屋さんを訪問し、インタビューした。さらに、堂崎天主堂・堂崎民族資料館を訪問し、五島の隠れキリシタンの歴史について学んだ。
インターンシップを終えて
今年度は、離島の長崎県五島市を訪問し、五島市の文化や歴史、行政が取り組んでいる企業誘致、雇用促進、地域おこし事業の詳細についてお伺いした。また、実際に、五島市に移住してきた住民にインタビューを行い、移住についての課題についてお伺いした。長崎大学離島医療研究所・五島中央病院、福江薬局では、五島の医療の現状や課題について学び、また、五島市で展開されている医療ネットワーク「調剤情報共有システム」について学んだ。これまで、天草地域での医療課題について学んできたが、五島市という比較的、天草に近い地域であっても、文化や歴史、食生活も異なり、また、抱えている医療課題が異なることを学んだ。五島市で展開されている「調剤情報共有システム」は熊本県、長崎県で展開されている医療ネットワークよりもシンプルで、特に、薬剤師には非常に使いやすく、メリットの大きいシステムであると感じた。是非、天草地域の薬剤師の先生方に情報共有していきたいと思う。
■参加した学生の声