Internship

インターンシップ

■株式会社 新日本科学 2020.9.28- 9.30

■参加者

HIGOプログラム学生5名、教員1名

■目 的

医薬品開発における非臨床試験の受託業務を行って 
いる新日本科学(SNBL)安全性研究所での現地研修を通して、製薬会社の最新の医薬品開発研究や非臨床試験の詳細について学び、さらに動物実験技術について理解を深める。

■内 容

スケジュール概要
1日目:午前 会社概要、SNBLの理念や製薬業界についての座学
午後 毒性試験についての座学、ラボツアー(施設見学)
2日目:午前 再生医療研究及びGLP省令・SOPについての座学
午後 動物倫理についての座学、動物実験施設の見学
3日目:午前 SNBLの事業戦略、ディスカッション
午後 各分野の紹介、研究レポート作成

◆ 内容
SNBLは「環境、生命、人材を大切にする会社であり続ける」という理念のもと、創薬と医療技術を向上させ人類を苦痛から解放することに貢献することを使命としている。一般に、医薬品が上市されるまでには1.創薬研究2.非臨床試験3.臨床試験4.承認審査の主に4工程が必要であることが知られている。SNBLの安全性研究所ではヒト臨床試験の前段階である非臨床試験を受託しており、マウス・イヌ・サルなどの実験動物を用いた安全性試験を行っている。サリドマイドやスモンなどによる薬害事件を教訓に医薬品の安全性試験に関する規制が強化されてきたこと、そして、多種多様な試験を実施し、適切な安全性評価をする重要性を学んだ。安全性試験では単回投与・反復投与の毒性試験だけでなく、がん原性・遺伝性・依存性などの項目についても試験する。1つの医薬品の安全性試験を行うためには、想像していた以上の各実験動物種の匹数が必要であることを知り、医薬品開発には多くの実験動物の犠牲を伴っていることを改めて認識させられた。SNBLでは各社員が実験動物に対する3Rの原則(Replacement、Reduction、Refinement)を遵守することが徹底されており、動物愛護・福祉に十分に配慮して飼育方法や試験方法を日々、開発していることを学んだ。非臨床試験の業務内容の理解を深めるとともに、SNBLの社風についても学んだ。企業理念やロゴマークにも表されているように、SNBLは人材を大切にする会社である。人材を大切にするということは甘やかすことではなく、専門性や社会性、人間性を備えた市場価値の高い人材を育成することであると学んだ。

◆ インターンシップを終えて
3日間のインターンシップを通して企業の雰囲気を体感することができ、新たな知識や価値観の会得など自己成長に繋げることができた。日々、尽力されているプロフェッショナルの方々の話を聞き、自分はまだまだ学生であることを痛感した。非臨床試験の業務内容や動物実験技術について理解を深める当初の目標は十分に達成できた。今後、インターンシップで得た現場感や知識を就職活動や研究に活かして精一杯取り組んでいきたい。新型コロナウイルス感染症の影響で、研修期間が短くなり、実験動物に実際に触れることができなかったのが残念であるが、現地で研修を実施していただいたことに感謝したい。

■参加した学生の声

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