Internship

インターンシップ

■株式会社 同仁化学研究所 2017.10.2- 2017.10.6

■参加者

HIGOプログラム(学生2名、教員2名)

■目 的

大学や研究機関での実験研究に欠かせない「試薬」を提供する企業での講義および現場体験を通して、企業としての理念、コンプライアンス、経営、企画、運営、社会ニーズや、試薬業界の現状や今後の展望などについて学ぶ。また、これまで培ってきた知識や技術、経験等を参考に、新規製品開発に繋がる企画提案を行い、それについて議論することによりグローカルな視点での実践的能力の向上を図る。

■内 容

1日目
同仁化学の歴史・製品、マーケティング、試薬一般と試薬業界の仕組み、企業としての運営、戦略、方針などについて講義を受けた。特に、試薬業界の積極的な統合などの動向や、研究者との積極的なコミュニケーションを介したニーズの取り込みに腐心していることに驚きを覚えた。

2日目
同仁化学の主要商品に代わる次期商品の開発を目的に、先ずその製品について把握するべく、実際の商品を使用し、その特長や改良の余地について検討した。普段は何気なく利用している試薬であるが、次期商品の開発に繋がるよう、一つ一つの作業に気を配りながら、実際の操作を行ったことは、新鮮であった。

3-4日目
前日に行った実験やその結果を踏まえ、次期商品に繋がる企画提案を行うべく、①情報収集 ②課題抽出 ③コンセプトの明確化 ④達成するために必要な技術・試薬 について念頭に置きながら、適宜、メンターの社員の方とのディスカッションを行いながら、調査検討を行った。

5日目
学生自身の研究について発表し、それに関してディスカッションを行った後、前日までに調査検討した企画内容を、同仁化学の担当者、重役の方々に対して提案し、その内容に関する議論を行った。

インターンシップを終えて
参加学生たちは、「次期商品の企画提案」というOJTを通じて、日頃何気なく利用している試薬が、どのように企画され開発されてきたのか、学ぶことが出来ました。特にその背景に、学術的に高度な知識と技術がある事を知り、改めて製品開発の難しさを痛感することができた。

■参加した学生の声

私たちの企画提案は、商品開発には至らなかったものの、普段と異なる環境でそこで求められるニーズ、情報収集のノウハウを学び、それを実現するためには何が必要か、どのようなプレゼンが必要かを1から学べたことは非常に良い機会になった。 また、休憩時間などに、大学と企業における研究体制の違いや企業の研究におけるやりがいなども幅広く学ぶことができた。

本インターンシップで、現在の自分の研究に対する姿勢の甘さに気づくことができたと思う。今後、本インターンシップで学んだ仕事の進め方をラボでの研究活動に活かしていきたいと思う。

Copyright © Kumamoto University All Rights Reserved.